≪7月 個人山行≫ 利尻山・礼文島
日 程・2021年7月8日⁽木⁾~12日(月)
参加者・L M.J、S.T、他1名
コース・
7/8 (木) 雨、曇り、一時晴れ
羽田空港10:35発(ANA571便)―稚内空港12:25着/35 (バス)―13:10フェリーターミナル…海鮮炉端うろこ亭(昼食)…稚内駅(タクシー)14:15―ノシャップ岬―港北防波堤ドーム―フェリーターミナル15:45/16:40発―鷲泊港18:20着(宿車)―「旅館雪国」(泊)
■コロナ渦のため、午後の航空便が欠航で、稚内で3時間半の空き時間ができた。フェリーターミナル近くで海鮮丼にバフンウニをプラスし、まずは北海道の北の果ての海の幸に舌鼓を打った。その後、稚内駅からタクシーで、ノシャップ岬、防波堤ドームと回った。利尻島に渡るフェリーも、コロナのため空いていてゆったりできた。稚内は晴れていたのに、鴛泊に着くと、利尻山は下の方まで雲に隠れていて、利尻は天気が悪い日が多いというのを実感した。
7/9 (金) 曇り、霧雨、のち晴れ
宿4:45-宿車―利尻山登山口4:55/5:00…甘露水5:10/15・・・第1見晴台(6合目)7:00/05・・・第2見晴台8:05/20・・・長官山(8合目)8:40/45・・・避難小屋(トイレ)9:05/15・・・9合目(トイレ)9:50/10:05・・・沓形分岐・・・山頂11:10(25)/55・・・9合目12:40/12:45・・・避難小屋(トイレ)13:05/20…第2見晴台13:45/50…第1見晴台14:40…4合目15:30/35…登山口16:10/30(宿車)―「旅館雪国」(泊)
■登り5時間、下り4時間、1500mの高低差を往復する。残念ながら、下から見る利尻山は雲の中だった。 入り口で靴底を洗い、甘露水を汲み、いざ出発。5合目まではヤマブキショウマの群生した緩やかな林の道を進むが、5合目を過ぎるとだんだん上りになってくる。残念ながら、6合目の第1見晴台は、本日見晴らしなし。ここから、さらに傾斜が出てきて来る。7合目からの胸突き八丁は、名前の通り急登が続く。避難小屋への下りは短いがホッとする。9合目からまた登りがきつくなるが、リシリヒナゲシなどの花畑が続き、慰めてくれる。沓形分岐手前で、頂上から降りてきた人が、「今、頂上は晴れている」と言うので、花の写真を撮りまくっていたのを止めて、大急ぎで頂上へ登ると、頂上は青空だった。嘘らしいが、「遠くに見える黒い大地が樺太だ」という人もいた。が、それも長く続かず、斎藤さんが遅れて登ってきたときは、もう雲の中になってしまった。でも、3人、達成感に満ちていた。下山は、同じ道を引き返す。途中、晴れてきて、礼文島を望むことができた。
利尻山の頂上直下は崩壊が激しく、崩壊止めの工事がずっと続いているらしい。双耳峰で、南峰の方が2m高いのだが崩壊が激しく、現在、南峰は行くことができない。頂上のお花畑も少しずつ減っているのではないかと思われた。土壌の崩壊を防ぐ意味か、殆どの道に石が置かれているが、登山口から頂上まで難しい所はない。
7/10 (土) 晴れ
「雪国」(宿車)8:00-鷲泊フェリーターミナル(自転車)8:10/30…サイクリングロード・高山植物園…鴛泊フェリーターミナル10:30/13:15-礼文島香深港14:00/(宿車)―北のカナリアパーク14:10/30…知床14:40・・・元地灯台15:40…桃岩展望台16:30/35…桃岩登山口17:10…三井観光ホテル前17:25(宿車)―「民宿はな心」(泊)17:35
■コロナのため、朝のフェリーは欠航で、午後便でしか礼文島に渡れない。前日ではレンタカーも3時間島回り観光バスも既にいっぱいで、予約できなかったので、自転車でサイクリングロードを回る。高山植物園で長居したので、終点まで行かずに戻った。途中、ポプラの雌の木が綿毛を飛ばし、空中に漂い、道路脇は綿毛が積もっていた。
午後になって礼文島に渡ると、昨日見えなかった利尻山が、きれいに見えた。元地灯台までの道から、もう花、花、花で、その量の多さに感動した。東を見ても、西を見ても、花に溢れた美しい景色が広がっていた。キンバイの丘には、数本しかレブンキンバイソウは残っていなかったが、 他の花が咲き誇り、写真を撮るのに忙しかった。西の海岸線を見ても美しく、感動、感動の桃岩コースだった。
7/11 (日) 晴れ
朝7:00出発7:43/48(路線バス)―スコトン岬8:41/9:05・・・ゴロタ岬10:35/45・・・江戸屋前バス停11:20/12:00(バス)―第3上泊バス停12:25…高山植物培養センター12:40/15:00…第3上泊15:20/16:22―「民宿はな心」16:50(泊)
■4時間20分の岬巡りコースを行く予定が、 出発してすぐの鮑古丹の海岸線を歩いているとき、友人が捻挫をする。斎藤さんが、まずは摩るとよいと手当てをしてくれる。固定テープを持たずいたのは失敗だった。ロキソニンテープを張り、痛み止めを飲んで、ゴロタ岬までは行くというので、そこまで行く。先を進みたいほどの美しい花畑の道が、海岸線と並行して続いていたが、ここで撤退する。斎藤さんが、すぐに撤退の案を考えてくれ、バスで高山植物培養センターに行く。無料の利尻の高山植物園で、花の名前を色々と勉強できたので、 礼文島では300円払うので、さぞや沢山の花があると思っていたが、間違いだった。 レブンアツモリソウを見る以外、あくまで培養センターで、観光客用に整備はあまりされていず、時間を持て余した。コロナでウニむき体験センターは閉まっているし、これといって代案なし。海岸に降りて、ウミネコの食べた後のウニの殻を拾ったり、ウミネコを見たりして、バスまでの時間をつぶした。友人の捻挫もひどいことにならず安堵した。
7/12 (月) 晴れ
宿8:00(宿車)―香深フェリーターミナル8:55発-稚内フェリーターミナル10:50着/11:50(空港専用バス)―稚内空港12:25/13:15発(ANA572) - 羽田国際空港15:15着
■飛行機が突然欠航になり便を早め、帰る以外何もできない1日となった。
さようなら、利尻山、礼文島。優しい島の人たち、美しい景色、おいしい海の幸、たくさんの思い出をありがとう。
長丁場の個人山行を計画したのは、今回初めてだった。コロナの影響で、交通機関の欠航が多く予定を立てるのに悩んだ上、出発1か月を切ってから、バス便がなくなったり、航空便が欠航になったりと、出発3日前まで、変更に次ぐ変更だった。適格な情報をくれるこまくさの先輩Sさんがいなければ、計画すらできなかった。旅行中も、経験豊富な斎藤さん、テキパキした友人、二人に色々な場面で助けられた。良き仲間に恵まれ、思い出に深く残る旅をすることができ、感謝いっぱいです。 (記 M.J)
■利尻山に登頂できたことはリーダーのお陰! 感謝! 感謝! です。
登頂は無理だったら途中から引き返せば・・・と思い参加させて頂いた。登りが不得手なので六合目からは一人旅。花の写真を撮ったり、自分のペースでの登りで思ったより楽しく登れた気がします。
登りでは霧雨が枝葉についた水滴で、少し濡れたが上に行くにつれて天気は好転した。山頂での青空には遭遇できなかったけれど、流れる雲、時々射す光がとても爽やかでした。
今回止む無く参加を断念されたお二人には是非、再挑戦して頂きたいと思います。
リーダー、同行のリーダーの友人、ありがとうございました。 (記 S.T)
コロナ渦で、利尻・礼文を計画される方へ
■航空便、フェリー、バス便ともに、今年は大幅に減便になっていた。さらに、それらが変更されたり、なくなったりすることもあった。リーダーのみならず、参加者全員で情報に注意し、またANAからのメールも、異種の複数の情報が入っていたこともあったので、細部まで注意して読むとよい。
■減便のため、空き時間が半日できるかもしれない。その場合、利尻島では、3時間観光バスコースや3時間レンタカーコースなど、減便に合わせて時間帯のメニューが用意されていた。これらは、出発前に予約しておくと良い。
■島の人たちは、なにしろ優しい。わからないことは相談してみるとよい。「雪国」の方がフェリーの待ち時間の過ごし方の知恵をくれたし、レンタカー屋さんまで予約に連れて行ってくれた。また、コロナ渦で、効率よく旅ができないかもしれないが、海の幸はおいしいので、食を楽しむのもよい。朝からイクラが食べ放題だったり、4日とも夕食はバフンウニが付いたりで、ヤムヤムだった!!!