個人山行

加賀白山 緩急つけて廻った花の名山

《個人山行報告》加賀白山 緩急つけて廻った花の名山

日 程・2020年8月3~4日(月、火)晴れ(1泊)
コース・
[1日目]千葉5:05-東京5:44/6:16-(かがやき501)金沢8:46/55-小松9:31/50小松-(白山エクスプレスタクシー)11:40別当出合12:15…(0:40)中飯場…(0:30)別当覗…(0:45)甚之助避難小屋…(0:20)南竜道分岐…(0:10)エコーライン分岐…(0:10)南竜山荘泊
(1日目実歩行時間:2時間35分)

[2日目]南竜山荘5:00…(1:30)展望歩道分岐…(0:10)室堂…(0:30)御前峰…(0:30)お池巡り分岐…(0:45)室堂…(0:15)エコーライン分岐…(0:10)黒ボコ岩…(0:25)殿ヶ池避難小屋…(0:35)別当坂分岐…(0:30)別当出合13:30-16:00小松駅16:40/17:13金沢駅17:55-(かがやき514)20:23東京
(2日目実歩行時間:6時間20分)

待ち焦がれた梅雨明けにドンピシャにはまった今回の加賀白山ソロ山行。
予約をいれていた南竜山荘からは、感染防止のための携行品や山道での無言挨拶推奨などの事前メールが配信される徹底ぶり。当初 エア便を予定していたが、今年は小松空港から別当出合までの白山エクスプレス運行が縮小されたため、鉄路で加賀の国に入りアクセス(北陸新幹線金沢→在来線乗り換え)することに切り替えた。
新幹線座席はかなりの余裕度があり快適に移動。北陸の梅雨明け熱波を恐れていたが別当出合地点ではそれほどでもなく一安心。入山口で検温を受けてからとり付き開始。歩行中はマスクを外し、休憩中と小屋内ではマスクを装着した。昔からトレッキングザックにはアルコール除菌ジェルを必ず携行することにしとり、今回もジェル充填量を増やして携行。
例年なら行列形成も珍しくない吊り橋も今年は入山控えの効果か(?)スイスイと渡り終える。初日は強い日差しを避ける意味合いもあり砂防新道経由で南竜山荘までの足慣らしトレック。晴も霞がちのため遠望はかなわなかったが、例年よりもはるかに疎らな登山列の中、サクサク高度をかせぎ予定より1時間以上早く山荘着。夕刻まで南竜ヶ馬場周辺のお花畑をゆっくり散策した。ハクサンの冠名をいただく花々やクロユリ群落に暫し下界のコロナ禍を忘れる。
山荘の食事メニューは感染対策で全てレトルトパック提供に変更されていた。あまりにも味気ないため個人山行の気ままさで、今回は食材と燃料携行で自炊対応。
山荘の収容人員は例年の1/3レベルに絞られ、シュラフ/マット持参で3密対応がしっかり施されていた。
山荘のトイレは自慢の清潔ウォシュレットで快適そのもの。初老のオジサンよりも女性に配慮した環境整備であることを実感。十数年前に利用したときと比べて隔世の感であった。
白山御前峰は標高2,700m級なのだが、やはり高山病には配慮が必要。室堂付近では明らかに高山病様の症状を呈しているハイカーも見受けられた。室堂小屋よりも凡そ400m低い南竜山荘を宿に選ぶのは就寝中の高山病リスクを最小限に止めるために有効であると思う。

2日目は他の登山者との接触・近接機会を極力避けるためと午後の雷雲発生予報も鑑みてかなりスピードアップして半トレラン状態で南竜山荘~展望歩道コース~室堂~御前峰~御前巡り~室堂~観光新道~別当出合登山口を走破。山道は特に荒れている箇所もなく、逆に整備され過ぎではと思えるほど。地元の保存会の精力的な登山環境整備に感銘。
今回は1泊2日の慌ただしい日程だっただ、歩道の良好な整備状況から2泊3日で歩程時間を確保すれば十分にBランクで対応であるルートであることを再確認できた。
クロユリを始めとする花の種類の多さは相変わらずで「花の山No.1」と称されるのも納得の花好きにはたまらない至宝の山である。前回訪れたときも感じたのだか、室堂周辺よりも南竜山荘周辺の方が花の種類、株数とも豊富であり、この点からも泊まるなら室堂よりも断然南竜である。また黒ボコ岩近くの斜面の花種とボリュームも侮れないなと思った。
ただ別当出合から小松駅への帰路で利用する予定だった「立ち寄り湯 」が今年は休止になっていたのは残念だった。
次年度以降の夏泊まり会山行として再チャレンジ企画したいと考えている。北陸関西圏のためアクセス時間と交通費には難があるが、百花繚乱の世界と古来信仰登山の回想が魅力的で一度は訪れる価値のある百名山であることを受け合う。
お池巡り路での花の写真のごく一部などを添付で紹介する。

クロユリ
コマクサ
ハクサンコザクラ
入山口立て看板
入山口立て看板