Bランク

Bランク 六甲小縦走と六甲山(泊)

◎日 程・2021年11月23日(火祝日)、24日(水) 両日とも晴れ

◎参加者・(計7名)

◎コース・1日目(11/23):阪急芦屋川駅7:40/50…滝の茶屋ロックガーデン8:30…風吹岩9:25/35…雨ケ峠10:25/35…本庄堰跡11:10…六甲山最高峰(昼食)12:20/50…筆屋道分岐13:30…有馬宿14:30(泊)

2日目(11/24):宿6:20…有馬温泉6:30(神鉄)-鵯越7:10/20…石井ダム分岐8:00…菊水山8:50/9:15…天王吊橋9:45…鍋蓋山10:20/40…再度山11:15…桜茶屋(昼食)12:10…布引ハーブ園風の丘12:45…新神戸13:25解散

■今回の企画は大都市隣接の近代登山発祥の神戸市六甲山地を、1日目にメジャールートの最高峰を挟む山地横断し、2日目に山地縦走の一部の中でも変化に富む鵯越から再度山までのミニ縦走を楽しもうというものである。

1日目

快晴の朝、阪急芦屋川駅前広場は多くの若いハイカーの群れ。高級住宅街の瀟洒な豪邸を眺めながら登山口の高座の滝まで市街坂道を登る。登り始めはいきなり風化の進む花崗岩の岩場が続き高度をどんどん稼ぐ。途中脇道に入り訪れたピラーロックの朝日に眩しい花崗岩奇岩群とその背景に広がる光輝く神戸の海の組合せはトルコのカッパドキアを想起させる独特の雰囲気を醸し出していた。最高峰は標高930mに過ぎないが芦屋川駅から900mの高度差を一本調子で登るのは結構きつい。多くの若いハイカーに追い越され、行き違いながらタカノツメなど黄色主体の紅葉の中を風吹き岩、雨ケ峠、本庄堰跡を辿り七曲りの急登の後ようやく頂上直下の一軒茶屋到着。六甲最高峰での昼食は風花舞う冬型寒気六甲おろしの強風に身を縮ませながら慌ただしく摂った。有馬温泉への下山路は斜度が緩く気持ちよく辿れた。宿は自炊可能なハイカーズホテル。有馬外湯の利用券がセットであったが、連休最終日の観光客で混んでいてゆっくり湯を楽しめなかったのは残念であった。

2日目

神鉄の無人駅鵯越駅を起点とし、六甲全山縦走路の一部を切り取ったのが2日目のコース。今日も冷え込んでいるが晴れ渡っている。前半は菊水山と鍋蓋山の2ピーク。標高は500m弱であるが、直登ぎみのためそれなりに息があがる。菊水山から鍋蓋山へは山王吊橋まで一気に高度を下げた後に登り返す。その疲れを吹き飛ばすのに十分なバノラマビューが両ピークで拝めた。西に明石海峡大橋を挟んで大きな淡路島、前面には光り輝く瀬戸内海を背に東西に長細く広がる神戸市街と神戸空港、さらに東側には大阪市街とその背後に聳える生駒山地から金剛山地、紀和山地の山並みがくっきりととらえられた。三番目ピークの再度山麓の大龍寺先には「毎日登山の記念碑」が設置されており神戸市民にとって六甲山は日常生活の中で山歩きを楽しむ雰囲気が醸成されているのが読み取れる。再度山からの下山路の紅葉回廊は昨日の黄色主体の明るさとは違った豪華さで息を飲むほどのボリュームと艶やかさに満ちていた。今年の紅葉見納めとして大満足するおまけがついて下山口の新神戸駅で解散した。

システマティックな道標設置や拠点のトイレ整備更新もしっかりなされており街登山のメッカであることを改めて感じ入った2日間であった。六甲トレッキングどのルートをとってもは入下山口とも駅直結で柔軟な計画を立てやすく、色々な切り口で楽しめる。今後新たなテーマでの企画を提案してみたい。(H記)

■遠い昔、六甲山の裾野で結婚生活をスタートしました。六甲山は“車で登る”山と思っていました。昨年、田中陽希さんの300名山の番組で六甲山縦走が放送され、登山する山と知り驚きました。今回、是非参加したいと望みました。芦屋川駅前でリーダーと落ち合い、急坂の高級住宅街を抜け山道に入りました。若いハイカーが多くツアーやグループも多く、中々前に進めない時もありました。さすが「毎日登山」発祥の地です。気持ち良い道もあり足が届かない岩場やどこまで続くの?と見上げる位長い階段や滝やカッパドキアの様な奇岩もあり、六甲山は変化に富む山でした。そして最後は素晴らしい紅葉!こんなにモミジの多い山は他にあるかしら…と思うくらい山々は赤や黄色に染まっていました。写真に撮りきれない程の素晴らしい景色をありがとうございました。

時の経過と阪神淡路大震災で街並みはすっかり変わりましたが、強風の六甲おろしとキラキラ舞いながら降る雪の様子は変わらなく、遠い昔を懐かしく想い出させる山行でした。リーダー、同行の皆さまお世話になりました。

奇岩ピラーロックから六甲アイランド方面を望む

 

六甲山最高峰にて

                                           (O記)