ランク制

  ランク制の規定 (抜粋)

  1.山行参加者の事故を防止し、安全で無理なく楽しい山行を行うために、ランク制の規定を設ける。

  2.前項の目的を達成するために、会員は体力、技術、その他に応じて、下表の基準によるいずれかのランクに所属しなければならない。また、所属したランクを上限として山行に参加することができる。

  3.ランク制の運用はランク部を設置し、管理・運営を行う。ランク部は部長以下若干名で構成される。

  4.会員は所属するランクを変更しようとするときは、所定の申請書をランク部に提出し、承認を得なければならない。詳しくは「所属ランクの変更」の欄参照。

  5.個人山行においては、この規定は適用しない。

  6.この規定の改廃はランク部で発議し、運営委員会・月例会で討議した後、総会で決議する.

  7. 本規定に明確な定めのない事項について、「ランク制運用基準」を作成する。その内容はランク部で発議し、運営委員会の審議を経て決定し、HPで公開する。

 ■ランクの基準

ランクの区分 ランクの基準(難易度)
Aランク 標準コースタイムで歩程4時間以内/日 標高差500m程度までを目安とする
登山道が整備されアップダウンも少なく初心者にも歩けるコース、原則日帰り
歩速は標準タイムの概ね1.2倍程度   30分に5~10分の休憩を付加する
Bランク 標準コースタイムで歩程4~5時間程度/日 標高差800m程度までを目安とする
少々岩場、鎖場があり、地図読みも必要となる   
歩速は標準タイムの概ね1.2倍程度   1時間に10分の休憩を付加する
5カ年以上在籍する会員は、年1回以上の山行リーダーを担う
Cランク 標準コースタイムで歩程5~6時間程度/日 標高差1200m程度までを目安とする
アップダウンも激しく、岩陵帯も含まれ、それなりの技術と登山知識が必要となる歩速は標準タイムで、1時間に10分の休憩を付加する
3カ年以上在籍する会員は、年1回以上の山行リーダーを担う
必要により参加条件を個別に設定することがある 
Dランク 標準コースタイムで歩程6時間以上/日  かなりの体力と登山技術が必要となる年1回以上の山行リーダーを担う
必要により参加条件を個別に設定することがある

 ■ランク制の運用       
  ◎「標準コースタイム」とは、昭文社発行の山と高原地図最新版に記載されたコースタイムのこと。該当する地図がない場合は、市販のガイドブック、リーダーの経験値、その他の資料によるものとする。

  ◎「標高差」とは、登山口(歩き出し地点)から目標地点までの単純標高差のこと。ただし、基準に示された数値はあくまでも標準的なコースを想定しての目安なので、個別のコースについては必ずしもこの限りではない。

  ◎ やむを得ずランクの基準を超えるコースについては、リーダーならびに当該ランク副部長が協議をし、妥当と判断された場合は山行部会での了承を得て実施される。ただし、会報の山行案内において「備考欄」を設け、その理由を開示すること。

  ◎ 年間計画にあるコースのランク表示は暫定的なものであって、山行部会の審査によって最終的なランクが決められる。

  ◎ 岩・沢・雪山・テント山行のランク付けについては、リーダーと山行部との協議によって決定される。なお、必要により参加条件を個別に設定することがある。

 ■所属ランクの変更

準会員の所属ランク 準会員はまずAランクに所属する    準会員期間中も昇級申請ができる
Bランクへの昇級 Aランクの会員はAランク会山行に3回以上参加した後にBランクへの昇級申請ができる。
「ランクアップ申請書(AからB)」に必要事項を記入してランク部へ提出し承認を得る
Cランクへの昇級 Cランクへの昇級申請はテスト山行への参加を経て正式な申請となる。
Bランクの会山行に3回以上参加した後に「ランクアップ申請書-1(BからC)」をランク部へ提出しテスト山行への参加許可を得る。
テスト山行が終了した後に「ランクアップ申請書-2(BからC)」に必要事項を記入してランク部へ提出し承認を得る
Dランクへの昇級 Dランクへの昇級申請はテスト山行への参加を経て正式な申請となる。
Cランクの会山行に5回以上参加した後に「ランクアップ申請書-1(CからD)」をランク部へ提出しテスト山行への参加許可を得る。
テスト山行が終了した後に「ランクアップ申請書-2(CからD)」に必要事項を記入してランク部へ提出し承認を得る。

  ◎ C,Dランクへのテスト山行許可申請(申請書-1)の有効期間は承認後6ヶ月とする。その間に昇級承認が得られなかった場合、昇級承認が得られなかった理由を付して再度申請書-1をランク部に提出することが出来る。

  ◎ ランクを降級する場合は、ランク部へ文書で申し出ればよい。

  ◎ テスト山行の適否は山行部で審議し、不適切な山行は山行案内に「テスト山行不適」と明記する。

  ◎ 所属ランクへの参加頻度が極めて少ない、山行中のトラブルが多い、リーダー担当の義務を果たさないなどのケースにおいては、ランク部が降級を勧告することがある。

  ◎ C、Dランクの会員が6ヶ月を超えて休会した場合、原則として1ランク下位のランクに復帰できる。休会直前のランクへの復帰を希望する者は「ランク復帰申請書」に必要事項を記入して、ランク部へ提出し承認を得る。