Bランク

奥多摩 高水三山 <地図読みトレーニング山行>

こまくさ登山教室中級講座

「地図の読み方」机上<2018年度前期>実施報告

日時:2018年5月9日 17:30~20:20 場所:蘇我コミュニティセンター

講師:N(No.413)、スタッフ3名

参加者:受講者20名 

講習資料:①「登山教室中級講座“地図の読み方”第3回机上講習」N講師作成

     ②地図読みトレ―ニング用地図A4版×3枚

講習内容:地図読みの重要性、楽しみ、上達の4段階(等高線の見方を知る、地形のルールを知る、先読みとその手順を知る、山の地形に対する感覚を身に着ける)についての話と高水三山の地形図を使用した地形判読。

■第1回は奥多摩・本仁田山、第2回は丹沢・大滝橋~屏風岩山東尾根、今回は奥多摩・高水三山と毎回対象の山を変えました。初めての受講者でも、リピーターでも受講し易いように講義方法は工夫しました。 地図読みは、努力すれば必ず身に着く登山技術です。 繰り返すほど効果が上ります。 机上講義の内容を実技で実践すれば技術は身に付きます。「地図の読み方」の技術は、会員皆に習得してほしいと願っています。  (記 N講師)

■講師の丁寧な説明に時間が経つのも気付かずの人が多かったのではないでしょうか。基本の「ピーク」「コル」「尾根」「沢」「等高線」これらを見る目を成長させるにはやはり繰り返し地形図を見る他はなく、どこの山へ行こうとも道に迷わず、予定したルートを歩き、無事に帰るには昭文社の地図だけでは山の状態を予想するには難しい。等高線から傾斜を見たり、尾根であれば次のピークやコルの数を事前に掴むことで道迷いも防げる。また、常に地形図を見る癖を付ければ道迷いをしたとしても気が付くタイミングが早く、無駄な体力を使わないで済む。安全登山ができるようになりたいと思います。(記 KE)

■今まで地図を読んで山行をしたことがあっただろうか、地図は持っていても見るのは山行中1回あれば良い方で開かないことの方が多い、これでは良くないと思い今回参加させていただきました。地図読みは基本をきちんと身に着け、想像力を働かせ地形図に山の姿を描き実地でチェックを入れる、これの繰り返しでしか自分のものに出来ない。やはり難しい。いざという時の為にも是非習得したい技術だと思う。又知れば山の世界が別の意味で広がる可能性が高いようにも思える。頑張るぞ!(記 TK)     

地図読み講習会

           

こまくさ登山教室中級講座

「地図の読み方」実技<2018年度前期>実施報告

《5月度会山行報告 ・ Bランク》   奥多摩 高水三山   

日 程・2018年5月27日(日)   晴

参加者・講座受講者12名、講師・スタッフ4名 計16名(L413=N講師)

コース・千葉5:20- 御茶ノ水6:12/12- 立川6:48/52- 青梅7:29/40- 軍畑7:51/8:07…トレーニング開始点8:15…谷久保沢林道終点9:37/57… 沢コース終点・大岩10:32/37…惣岳山支尾根上尾根道10:45… 惣岳山11:20/昼食12:00… 岩茸石山13:00/10… 高水山13:43/53… 高水山支尾根分岐・トレーニング終了点14:15… 高源寺15:14… 軍畑5:30 (解散) (軍畑16:11- 東京17:51)

■机上講義で学習した“地図読みトレーニング” を踏まえ、地図を片手に実技登山を行いました。」前回の丹沢と同じ要領で“現在地確認と先読み”訓練を、全員が交代で先頭に立ち繰り返し実施しました。リピーターの会員もいて、これまでより要領よく戸惑いが少いように見えました。 先に進む程に、よりスムーズになり、コースの終点に近づく頃には“地図読み登山は楽しい”という声。 「地図読み力」は、地図を見る回数に伴って着いてきます。今回のコースは、地図読み初級コースですが、これを90%読み切れれば、かなりの力を持った登山者と言ってよいでしょう。 会員の皆様が地図読みの奥深さ、楽しさを知ると共にトレーニングの必要性を感じ、“地図を持って歩く人”、“地図を読める人”になるのを期待しています。 11、12月に2018年度後期講座があります。次回からL講師は交代します。1~3回とたくさんの会員の方々に熱心に受講して頂きありがとうございました。皆様の登山技術向上に少しでも役立てばと思っています。  (記 N講師)

       受講者の感想

■3班に別れ現地点のポイントを確認し本流に合流する支流を探す。班の先頭者は現在地を確認し、班リーダーに報告、2~3ヶ所ごとに先頭を交替しながら歩く。講習では大小21か所の沢が有ると教わる。5分も歩かない内にS1ポイント発見、コンパスで流入方向を確認し地図で確かめる。なるほど山と山の間に沢が本流の沢に流れ込んでいる。大きな沢はすぐ目に入るが小さな沢は晴天が続いたのか水の流れも無く見逃してしまう。左右の道沿いに多くの沢を見つけることが出来る。林道を抜け本流の沢沿いを登り始めるが水は少ない、倒木が多く足元に注意。大きな沢S19を見つける。だんだん日差しが強くなり風は無く湿気がすごく汗が噴き出す。大岩S21ポイントまで2時間を要した。地図を手放さず歩くのは初めてだ。普段なら1時間の歩程だろう。午後、惣岳山から高水山に向かいピークとコルを探しに班毎に歩く。  (記 MK)

■正直、机上講座では内容についていくのが精一杯で、実地講座の当日まで不安で一杯でした。しかし、実地当日はL講師をはじめSL講師の方の分かりやすいご指導により、地図読みの基礎が出来るようになり地図読みの面白さも味わえました。さらに地図にないバリエーションルートを行くというおまけも付き、これもまた楽しかったです。今後は事前に地図を丁寧に読み、地図を片手に地図読みのレベルを上げていきたいと思います。会員の皆様、とても良い講座です。おすすめです! (記 KR )

■地図読み実技は、2回目となるとある程度は地図に示されたポイントが判別できるようになりましたが、地図を片時も放せず睨めっことなると危なくて仕方がない。解っていても自分の番になると冷静には読めないし焦って通過して気付くことも多かった。しかし段々と読めるようになるととても楽しくなる。机上で房総郡界尾根の勉強会があったが、郡界尾根を地図読みしながら歩いてみたいなと実力以上の感想も持ったほどでした。地図にルートを記入し道探しを楽しむこととします。今回のバリエーションルートはとても楽しく沢山の勉強が出来た山行でした。 (記 NK)

出発地点の確認
S1地点地図の読み方
倒木の多い沢
S19地点の沢
大岩
惣岳山山頂昼食
惣岳山にて
下り急斜面