Bランク

中央沿線 八王子城跡~富士見台

《11月度会山行・Bランク》 八王子城跡~富士見台     

日 程・ 2017年11月26日(日)   天気・晴

参加者・22名(L413)

コース・千葉06:19-御茶ノ水07:11/23-高尾08:19/35バス-八王子城跡8:45/55…北条氏照墓09:10…ガイダンス施設09:30…御主殿跡09:57…二股・会所10:10/15…金子郭10:25/30…本丸跡0:55/11:01…松木郭11:18/昼食45…詰城12:21/25…富士見台2:48/13:00…421mP 荒井BS分岐13:38/45… 地蔵峰14:18/27… 駒木野BS15:01/バス15:22…高尾駅15:30 解散     

■豊臣秀吉の北条攻め最大激戦地、八王子城攻防戦跡を訪ねました。この城は広大な山城で、城主と精鋭が小田原城に詰めた留守隊、たったの千人余を、秀吉軍1万5千が死力を尽くして攻め立てたという。 落城時、女性達が自害、投身したと伝わる滝、近年心霊スポットと言われる場所もあり隣りの高尾と比べ、圧倒的に登山観光客が少ないこの古戦場跡は、静かでそこはかとないわびしささえ感じる。コースの歩程は4時間強の一見Bランク楽々コースと見えるが詰城~富士見台~下山点まで何度もの急な登下降を繰り返す、Bランクハードコースであります。(記 NO)

■バスを降りると天気は晴朗、空気はひんやり、秋空の一角に刷毛で掃いたような雲が浮かんでいた。周囲の山の木々は、時期を過ぎた紅葉と日の光に輝く黄葉とに飾られていた。今回の山行には、目玉が2つあった。一つ目は、北条氏照が築いた八王子城の跡を巡ること、二つ目は北高尾山稜の静かな尾根歩きである。朝の挨拶、準備体操を済まし、階段をしばらく上ると、八王子城の主であった北条氏照と家臣のお墓があり、お参りをする。城跡管理棟の手前にガイダンス施設があり、八王子城にまつわる展示、案内があった。城域は、東西約3km、南北約2〜3km、標高差約200mの広範囲に及んでおり、現在もまだ調査が進んでいる段階である。山の麓部分には、大手門、御主殿など居館地区があり、頂上の本丸に至るまでいくつもの曲輪がある。居館地区を出ると山道である。20分も山道を登ると展望が開け、関東平野が一望できる。更に登ると本丸跡に出る。周辺には小宮曲輪、松木曲輪など幾つかの遺構がある。松木曲輪で昼食。気持ちよい稜線を30分も歩くと、”詰の城”跡に出る。ここが城域の西端になる。実に広い城域であった。本日第2の目玉である北高尾山稜の尾根歩きに入る。静かな樹林帯の中の山道である。アップダウンのある尾根を辿っている内に富士見台に着いた。標高556mとある。さらに、下り基調ではあるが、アップダウンの多い尾根が続く。静かな歩き易いゆったりとした尾根、息の切れるきつい登り、滑りやすい急降下、やせ尾根と様々に様相を変える。最後にロープを掴んで、滑りそうなやせ尾根を緊張しながら少し下ると車道に飛び出した。(記 SA)

 ■八王子城は、想像していたよりはるかに壮大な山城で、山自体が城主の住まいである「居館地区」、戦時には要塞となる「要害地区」に分かれ、入口付近は整備されているものの深く分け入る程にアップダウンを繰り返す厳しい山でした。青空の下、落葉に足を捕られつつ所々に残る紅葉を眺めながら、大手門跡、曳橋、と進み、氏照の栄華の時代を感じさせる御主殿跡、更に秀吉方の前田・上杉勢に攻められ、落城時御主殿に残っていた北条方の武将・婦女子が身を投じて三日三晩血に染まったと云う「御主殿の滝」へと進みます。更に険しい山道を行くと、本丸を守る幾つかの曲輪があり、氏照が守護神とした八王子権現が祀られている八王子神社、その上の本丸に辿り着きます。遥か彼方に新宿の高層ビル、スカイツリーを望みながら、昼食。更に厳しい山道を行き、詰の城、富士見台へ。ここからは真っ白な雪を被った富士山が見えました。乱世の時代、どんな気持ちでこの険しい山道を歩いていたのだろうと思っていると、中央自動車道の騒音で一気に現代に呼び戻されました。高速道路の真下をくぐり、小仏からの高尾行きバスで帰路へ。今回は、北条氏が滅亡した哀しい八王子城落城の歴史の一端に触れる、味わい深い山行となりました。要所要所で歴史、紅葉の解説をして下さったリーダー、同行の皆様、大変お世話になりました。有り難うございました。                   (記 AM)

御主殿入口曳橋を渡る
安土城の石垣に酷似すると言われる 御主殿跡虎口石積
落城時女性達悲劇の滝
管理棟近辺紅葉
八王子城址本丸にて
北高尾山稜縦走路の一画 富士見台より小仏峠の左に富士