Cランク

奥多摩 タワ尾根 篶坂(スズサカ)ノ丸

5月度会山行  Cランク》 奥多摩 タワ尾根 篶坂(スズサカ)ノ丸     

日 程・2017年5月7日(日)   天気・晴のち曇り

参加者・13名(L413)

コース・  千葉05:20- 御茶ノ水6:12/12- 立川6:48/57- 青梅7:29/40-奥多摩8:12/35バス- 東日原BS8:55/9:06… オロセ-橋10:00/05… 孫惣谷林道・巡視路入口10:30/36…オロセP11:48/昼食12:15…1330m圏P… 篶坂ノ丸12:55/13:07… 金袋山13:23…ミズナラの巨樹13:45/14:00… 一石山14:15/20… 一石山神社14:55/15:00…東日原BS15:35/16:17バス- 奥多摩16:44  解散      (奥多摩16:54- 東京18:36)

■このコースは、孫惣谷林道右手木の階段から山頂まで、標高差606mの直登、タワ尾根上は緩やかな下りだが、一石山から小川谷の神社まで標高差317mの急降下、気温予測が25℃を越えるなか、登り下り共にハードワークでたっぷり汗を掻きました。登りのルート探索で留意すべき点は、作業道から尾根の直登に乗り換えるところで、都水道局標識を右に進むこと。 歩き易い作業道をそのまま進むと山頂を巻いてしまうことになる。 山麓から頂上直下まで落葉樹林の芽出しが進み、植林が少ないタワ尾根の新緑は、期待通りの素晴らしさでした。 コゲラが囀り、明るく、目に優しい、春の萌える山を体感できました。 奥多摩の巨樹のシンボル、「金袋山のミズナラ」は2013年8月に大枝が折れ、かっての勇壮な姿が失われてしまった。“残念 ‼” (記 N.O) 

  

森は永遠に

■行きの電車内で先輩より頂いた金袋山ミズナラに関するエッセイに興味そそられつつ巨樹の宝庫、奥多摩東日原に向かいました。奥多摩駅バス停は、連休最終日で賑わいはあるものの、ごった返すほどではなくて、予定通りにバス乗車。東日原バス停からオロセー橋までは、最初に凛々しくそびえる稲村岩が迎えてくれました。渓流沿いのアスファルトから砂利へ代わる車道を、イワナ・ヤマメなどの釣り場を眼下に、また、うつぎの花やかつらの新緑を愛で、軽快に足を進めました。オロセー橋から、つづら折りの林道を上りオロセー尾根へ向かう巡視路に到着。ここからが本格的な登山です。

急竣な乾燥した巡視路を登り、尾根ピーク近くでは道なき道を直登するコースでしたが、小さき可憐な花に足を運んで頂きました。斜面を彩る可憐な花は、タチツボスミレ・マルバスミレ・コンロンソウです。リーダーは「今日は、花の観察会ではないからね」と言いながらも、丁寧に花弁の特徴などを教えてくれました。ようやくオロセー尾根ピークに到着し昼食。腰掛けた傍のミツバチグリを眺め、涼風と新緑の中ゆったりとしたお昼をとりました。1456M篶坂ノ丸のピークだけは、まだ芽吹く前の木立が春の訪れを待っていました。金袋山を過ぎて、ミズナラの巨木に到着。太い幹を地上に落とし、大きく再生不能な傷跡を露わにする巨木に悲壮感と無念を感じました。しかし、それは人間の考えで、巨木は、「人間よ、何を悩んでいる。命を全うしなさい」と逆に語りかけているようにも想えました。ウッドサークルの外、ふと目を足元に向けると、双葉のナラの芽が枯葉を押しのけ、光を浴びていました。悠久の時の流れの中で、【森は永遠に受け継がれる】ことに感動しました。一石山神社までの下りは、膝の痛みを覚えるほど厳しい急坂と、ヒノキ林・新緑・巨岩・落葉の道を、行き交うハイカーも無く、私たちグループが独占して楽しみました。13名、元気に無事下山しました。

今回は、Cランクのテスト山行で参加させて頂きました。私の技量では、多くの【やばい!】を感じながらの登下山でしたが、女性群は、花を愛でながら道なき道を平気で登り、転げ落ちそうな下りを談笑しながら降りていました。一番の感想は、『健脚・博識のCランク女子。恐るべし!』です。同行させて頂き、ありがとうございました。これからよろしく お願いいたします。(記 S.Y)

①巨樹ガニ沢出合のカツラ
②巡視路入口から山道へ
③1330mPより山頂へ オロセ尾根を登る
➃篶坂ノ丸山頂
⑤巨樹 金袋山のミズナラ
⑥新緑にミツバツツジの タワ尾根を下る